顎関節症
もしかして顎関節症?
次の症状に1つでも当てはまる方は顎関節症の疑いがあります。
- 顎を動かすとカクカク・パキパキなど音が鳴る
- 口が開きにくくなった
- 口を開閉すると顎(顎関節、顎周辺の筋肉)が痛い
顎関節症は一生のうちに2人に1人が経験すると言われている非常に起こりやすい病気です。顎から音がする程度では生活にほとんど支障がないため、歯医者で診てもらおうとは思わないかもしれません。しかし、そのうち口が開きにくくなる症状に進行します。それでも放置し続けると楽に噛める側だけで食事をするようになり、よく噛む側の歯が酷使されて削れる・グラグラする・歯が割れるといった症状に発展します。
ほとんどの病気に共通して言えることですが、早期治療の方が回復は早く、時間もお金も少なく済むことが多いです。顎関節症も同様です。放置せずに早い段階で診てもらいましょう。
顎関節症は歯科医院で治療できます
治療内容
噛み合わせ治療
噛み合わせの悪さが顎関節症の原因である場合は、顎の正しい動きを回復させるためのスプリント療法を行います。その後、顎の動きを正常に戻したところで噛み合わせが悪くなっている箇所を確認し調整を行います(詰め物・被せ物の高さ調整など)。
スプリント療法
就寝時にスプリント(マウスピース)を装着し、無意識のうちに起こる食いしばりを防止する治療法です。顎関節症の原因にはさまざまありますが、食いしばりは患者さんの8割が行う癖であるとされています。食いしばると顎関節や顎周辺の筋肉へ負担がかかるため症状が悪化します。
鎮痛剤による痛みの緩和
痛みが強い場合は鎮痛剤で痛みを緩和します。
顎関節症を根本から治すために
顎関節症の原因は噛み合わせの悪さを除いて、日常の癖・精神的な緊張やストレスなど複数の要因が関係しています。残念ながら私たち歯医者ができる治療は対処療法であり、根本的な治療ではありません。そのため、一度は症状が治ったとしても再発する可能性があります。
そこで、次のような日常の癖があるかを確認しましょう。これらの癖は顎関節症の原因となる癖です。もし当てはまる癖があったら、意識して少しずつ直していきましょう。
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 頬づえ
- 片側だけで物を噛む
- うつぶせ寝
- うつぶせで本やスマホを見る